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更年期治療

平均閉経年齢は約51歳前後です。(閉経は早い方は45歳、遅い方は57歳まで年齢にばらつきはあります。)
最終月経から約1年経過していれば閉経と考えられます。
更年期になるとエストロゲンの分泌が急激に減り、心身の様々な不調が起きます。
不眠やほてり、関節痛、不眠、だるさ、めまい、動悸、外陰部の乾燥感など様々な症状があります。

ただし、この不調は環境や心理状態も影響するため、感じ方や症状の種類は個人差があります。

その他、代謝が変化するため高脂血症や高血圧、骨密度の低下に気をつけなくてはなりません。

更年期治療

診断

生理が不安定になり、症状があれば採血で卵巣ホルモンの数値を確認します。
また、子宮、卵巣の形態からも閉経に近い状態かの参考になります。
生理が毎月ほぼあれば閉経に近い状態ではありませんので採血は必要ありません。

治療方法

治療方法

バランスの良い食事や血行や筋力低下を予防するため適度な運動習慣を心がけてください。
クリニックで提案するその他の治療としては下記の治療方法があります。

①HRT:ホルモン補充療法療法

低下したエストロゲンを薬で補う治療法です。
のぼせ、ほてり、発汗、外陰部のひりつきなどの症状や関節痛や気分の変調などの症状改善が期待できます。
エストロゲン製剤としては経口薬、貼り薬、ジェル剤などがあります。
子宮がある方は子宮体癌予防のため黄体ホルモン製剤併用することが一般的です。

ご使用になれない方

・乳がん、子宮体癌の疑いがある方
・血栓症の既往がある方
・心筋梗塞、脳梗塞に罹患歴がある方

補足

[ホルモン療法=乳がん]を心配される方も多いと思います。
閉経前後から約5年間の使用であれば影響は小さいと考えられています。
ただし、昔と比べて生活環境の変化で乳がんの罹患率は増加しているため年に一度の乳がん検査を進めています。
当院では半年に一度エコー、必要あれば体癌検査を適時おこないます。

②漢方薬:症状にあった漢方を処方します。(保険適応です)

エクエル

成分は大豆のイソフラボンです。
イソフラボンが女性ホルモンと似たような効果があるためし症状が軽度の方であれば期待できます。
大豆アレルギーの方は服用できません。
大豆食品をとっても腸内細菌でエクオールに変換できる方は約半数です。直接エクオールを取ることで効果が期待できます。

プラセンタ注射

主成分は多種のアミノ酸です。
効果としては疲労感回復や頭痛、肩こり、寝付きが良くなるなどの効果が期待できます。
当院では皮下注射のみ行っています。(プラセンタ単独では保険適応です)
持続効果が長くなることを期待して皮下注射としています。
平均的には週に1回投与が望ましいです。

③ 抗うつ剤・抗不安薬

日中不安感や動悸、睡眠障害で日常生活が差し支える場合薬を処方しています。

更年期はお薬が合えば症状が改善することが多いです。

更年期はお薬が合えば症状が改善することが多いです。
更年期=menopauseとブルーになるのではなく、
更年期=Challenge of lifeと捉えて大人の女性として色々チャレンジしていきましょう。

更年期はお薬が合えば症状が改善することが多いです。
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(受付|12:00迄)

中川由理子

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[担当医] ● 中川由理子 ★ 豊田桃子 ◆ 大濱尚子

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