子宮頸癌予防ワクチン
子宮頚癌はその約70%がHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染が原因であるとされています。
子宮頚癌ワクチンとはHPVの感染を予防するワクチンです。HPVは性交渉により感染することが知られており性交渉開始前の接種が薦められています。
竹村婦人科クリニックではサーバリックス・ガーダシル・シルガードの三種類のワクチンを取り扱っております。
サーバリックス
サーバリックスはHPV(ヒトパピローマウィルス16型、18型)2種類の感染を抑えるワクチンです。
[接種費用] 一回約1万5千円での3回投与
※西宮市の助成該当の方は無料になります。日時予約は、お電話にて承ります。
ガーダシル
ガーダシルはHPV(ヒトパピローマウィルス6型、11型、16型、18型)4種類の感染を抑えるワクチンです。
[接種費用] 一回約1万5千円での3回投与
※西宮市の助成該当の方は無料になります。日時予約は、お電話にて承ります。
シルガード
シルガードはHPV(ヒトパピローマウィルス6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型52型、58型)9種類の感染を抑えるワクチンです。シルガードに含まれる9つのHPV型により、日本人の子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーします。
[接種費用] 一回2万8千円での3回投与
※シルガードも西宮市の助成対象となります。西宮市の助成該当の方は無料になります。日時予約は、お電話にて承ります。
副反応
頻度10%以上 | 注射部位の痛み、腫れ、赤み |
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頻度1~10%未満 | 発熱、注射部位のかゆみ、出血、熱っぽさ、しこり、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、悪心 |
頻度1%未満 | 手足の痛み、腹痛、下痢 |
頻度不明 | 無力症(まぶたが下がる、物がだぶって見えるなど)、寒気、疲れ、だるさ、内出血、血腫、注射部位のしこり、気を失う、体がふらつくめまい、関節の痛み、 筋肉痛、おう吐、リンパ節の腫れや痛み、皮ふ局所の痛みと熱を伴った赤い腫れ など |
特に注意が必要な副反応
過敏症反応 頻度不明 |
・アナフィラキシー ・気管支痙攣 ・蕁麻疹など 呼吸困難、蕁麻疹などを症状とする重いアレルギー |
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ギラン・バレー症候群 頻度不明 |
手や足に力が入りにくい、しびれなどを症状とする末梢神経の病気 |
血小板減少性紫斑病 頻度不明 |
鼻血や歯ぐきからの出血、あおあざなどが見られる病気 |
急性散在性脳髄膜炎 頻度不明 |
発熱、頭痛、手足が動きにくい、歩きにくい、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 |
接種後にふらつきや失神が起こる理由
注射を打ったときの痛み、恐怖、興奮などによる刺激が脳神経のひとつである迷走神経を介して中枢に伝わり、心拍数や血圧がさがったりすることがあります。
そのため、気分が悪くなったり、めまいやふらつき、失神などが起こります。これは血管迷走神経反射とよばれ、多くの場合これが原因となり、
注射後の失神が起こると考えられています。
血管迷走神経反射は思春期の女性に多いという報告があります。特に注射への恐怖心が強い方は注意が必要です。
接種後は体調の変化がないか約30分安静にしていただきます。